企業の人手不足や人材定着が深刻な課題となる中、大阪市内の企業様からも「有期雇用のスタッフを正社員に登用したいが、人件費の負担が心配」「優秀なパート・アルバイトを抱え込みたい」といったご相談を数多くいただいております。
優秀な非正規雇用労働者を正社員へと転換し、自社の主力として定着させる施策として非常に効果的なのが、厚生労働省が実施する「キャリアアップ助成金(正社員化コース)」です。
本コラムでは、キャリアアップ助成金正社員化コースの概要や受給要件、最新の改定ポイント、申請で失敗しないためのコツについて詳しく解説します。
1. キャリアアップ助成金「正社員化コース」とは?
「キャリアアップ助成金」とは、有期雇用労働者、短時間労働者、派遣労働者といった非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、正規雇用化や処遇改善(賃金改定など)に取り組んだ事業主に対して支給される助成金制度です。
その中でも最も認知度が高く、多くの企業で活用されているのが「正社員化コース」です。
制度の目的と対象
パート、アルバイト、契約社員などの「有期雇用労働者」や「無期雇用労働者」を、自社の就業規則等に基づいて「正社員(正規雇用労働者)」に転換した場合に助成金が支給されます。
なぜ今、大阪市の中小企業に必要なのか?
大阪府内、特に大阪市周辺では、飲食業・サービス業・建設業・製造業・IT・福祉領域など幅広い業界で採用競争が激化しています。
- 求人を出しても人が集まらない
- せっかく育ったパート社員が他社へ転職してしまう
- 正社員としての採用コストが高騰している
こうした課題に対し、「自社で既に働いており、適性や人柄がわかっているスタッフを正社員化する」というアプローチは、新卒・中途の公募採用に比べてミスマッチのリスクが極めて低い手法です。助成金を活用して人件費の初期負担を軽減しながら、エンゲージメントの高い正社員を育成することができます。
2. 【中小企業向け】支給額と加算措置
キャリアアップ助成金(正社員化コース)の支給額は、転換前後の雇用形態や企業の規模によって異なります。特に中小企業においては、手厚い助成額が設定されています。
基本支給額(中小企業の場合)
- 有期雇用労働者 → 正規雇用労働者
- 重点支援対象者:80万円
- 上記以外:40万円
- 無期雇用労働者 → 正規雇用労働者
- 重点支援対象者:40万円
- 上記以外:20万円
※重点支援対象者とは
重点支援対象者には、たとえば以下のような方が含まれます。
- 雇入れから3年以上経過した有期雇用労働者
- 派遣労働者
- 母子家庭の母等
- 人材開発支援助成金の一部コースの対象者
対象区分の詳細は、最新の支給要領で確認が必要です。
さらに受給額が増える「加算措置」(中小企業の場合)
要件を満たすことで、基本額に加えて以下のような加算措置を受けられる場合があります。
- 正社員転換制度の新規規定加算(+20万円)
就業規則に正社員転換制度を新たに規定し、初めて転換を実施した場合に加算されます。 - 多様な正社員制度の新規規定加算(+40万円)
「勤務地限定正社員」「職務限定正社員」「短時間正社員」などの多様な正社員制度を就業規則に新たに設け、転換を実施した場合。 - 情報公表加算(+20万円)
自社ウェブサイト等で正社員転換の実績や制度概要などの情報を公表している場合。
これらを組み合わせることで、1人あたり100万円を超える助成を受けることも可能となります。
3. 正社員化コースの主な受給要件
助成金を受給するためには、法令に基づいた適切な労務管理と要件のクリアが必要です。主なポイントは以下の通りです。
① 対象労働者の要件
- 転換前の雇用区分(有期雇用・無期雇用)で6か月以上継続して雇用されていること。
- 正社員として採用された労働者でないこと(入社時当初から将来的に正社員に転換することが約束されていた労働者も対象外)。
- 事業主や役員の三親等以内の親族でないこと。
- 過去3年以内に、自社または関連会社で正社員として雇用されていた経験がないこと。
② 賃金要件(3%以上の増額)
- 正社員化後6か月間の賃金が、正社員化前6か月間の賃金と比較して「3%以上」増額されていること。
- 基本給だけでなく、固定的手当などを含めた総支給額での比較が必要です(通勤手当等の一部の固定的手当や賞与や残業代などの変動給は除外して計算します)。
③ 就業規則の整備と適切な運用
- 就業規則等に「正社員転換制度」および「転換後の労働条件・賃金体系」が明記されており、労働基準監督署へ届出済みであること。
- 転換後、正社員としての賃金体系に基づき、適切に6か月分の賃金が支払われていること。
- 未払い残業代がないこと、適切な社会保険・雇用保険の加入がなされていること。
- 正社員に対して「年1回以上の定期昇給制度」、「賞与制度か退職金制度」が適用されていること。
4. 申請時の注意点と不支給になる典型的なパターン
キャリアアップ助成金は申請書類が非常に細かく、審査も厳格です。「せっかく社員を正社員化したのに1円も支給されなかった」というトラブルは少なくありません。よくある失敗例をご紹介します。
1. 就業規則の不備・未届出
正社員化の「前」に、正社員転換制度が規定された就業規則が施行されていなければなりません。転換した後に慌てて正社員転換制度を作っても対象外となります。
2. 賃金上昇率(3%)の計算ミス
手当の付け替えや勤務時間の変更、基本給の設計ミスによって、計算上「3%未満」となってしまい不支給になるケースが頻発しています。
3. タイムカードや賃金台帳の不備
残業時間の計算ミス、労働時間の集計ミス、雇用契約書や就業規則と実際の労働条件のズレなどがあると、労務コンプライアンス違反として助成金が下りない原因になりえます。
4. 申請期限の徒過
正社員化後「6か月分の賃金を支払った日」の翌日から起算して2か月以内に支給申請を行う必要があります。1日でも過ぎると受給資格を失います。
5. 大神人事労務事務所に申請代行を任せるメリット
キャリアアップ助成金の受給には、専門的な労働法・就業規則の知識と、膨大な提出書類の作成・確認作業が必要です。
大阪市近郊の中小企業様において、「自社で申請しようとしたが断念した」「日常業務が忙しく手が回らない」という声が多く聞かれます。
大神人事労務事務所では、キャリアアップ助成金をはじめとする労働・雇用関連助成金の申請代行を強力にサポートしております。
当事務所をお選びいただく4つの強み
① 事前診断から受給決定までワンストップ対応
「うちの会社でも使えるのか?」「誰が対象になるのか?」といった初回のご相談から、計画書の作成・提出、就業規則の改定、賃金計算の確認、支給申請まで一貫してサポートいたします。
② 法律に基づいた確実な就業規則の整備
助成金受給の鍵を握るのは「就業規則」です。大神人事労務事務所では、助成金の要件を満たすだけでなく、貴社の事業内容や実態に即したトラブルを防ぐ就業規則・雇用契約書の作成・改定を行います。
③ 労務コンプライアンスの健全化
助成金審査では、労働時間の管理や社会保険の加入状況など、会社全体の労務管理状態がチェックされます。当事務所の国家資格者である社会保険労務士が事前に労務環境を確認し、是正ポイントをアドバイスするため、安心して申請に臨めます。
④ 煩雑な申請手続きの手間を大幅削減
タイムカードの集計確認、賃金上昇率の精密なシミュレーション、膨大な添付書類の収集・作成作業を社会保険労務士が代行します。経営者様や人事担当者様は、本業である事業経営に専念していただけます。
6. ご相談から受給までのステップ
助成金の活用をご検討の際は、「正社員化を実施する前」の段階でご相談いただくことが重要です。
- 無料相談・要件チェック
現在雇用しているスタッフの雇用形態や社内制度をお伺いし、対象者の有無や受給可能性を診断します。 - キャリアアップ計画書の作成・提出
労働局へ「キャリアアップ計画書」を作成・提出します。 - 就業規則の改定・届出
正社員転換規定などを就業規則に盛り込み、労働基準監督署へ届出を行います。 - 正社員化の実施・6か月間の運用
社内試験や面接などを通じて正社員へ転換し、正社員としての賃金を6か月間支払います(3%以上の賃金増額要件をクリア)。 - 支給申請手続き(社労士が代行)
必要書類一式を揃え、労働局へ支給申請を行います。 - 審査・助成金の振込
労働局による審査を経て、指定口座へ助成金が振り込まれます。
7. まとめ:大阪市でキャリアアップ助成金をご検討なら大神人事労務事務所へ!
キャリアアップ助成金(正社員化コース)は、従業員のモチベーション向上・定着率アップと、会社の人件費負担軽減を同時に実現できる非常に優れた制度です。
しかし、毎年の制度改定により要件が複雑化しており、自社のみで正確かつスピーディーに申請を行うハードルは高くなっています。
- 「助成金を活用して優秀なパート社員を正社員にしたい」
- 「自社の就業規則が助成金に対応しているか見てほしい」
- 「確実に受給できるよう、プロの社労士に申請を任せたい」
このようにお考えの大阪市および近郊の中小企業経営者様・人事ご担当者様は、ぜひ大神人事労務事務所までお気軽にお問い合わせください。貴社の状況に合わせた最適なプランをご提案いたします。
【お問い合わせ・ご相談窓口】
- 大神人事労務事務所
- 営業時間:9:00〜18:00(土日祝除く)
- ホームページ:https://ogami-jinji.jp/
- メールアドレス:ogami.jinjiroumu@gmail.com
- 公式LINE:https://lin.ee/U3Gg3UP
- 電話番号:06-4400-1895

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